今を生きる
ここ十数年の自分を思い返してみる。
ひきこもりとニートを繰り返していた10年間にあまり意味がなかったと思うのと同時に、脱ヒキしようと思い始めてからのこの4年間で大きな変化を遂げた、と思う。
何が違ったのだろうか?
それは多分自分を保護していた小さな殻を破ることに成功したからだ。
殻を破る勇気を持って外の世界を見渡すようになってはっきりとわかったことがある。
自分の人生を形作るのは紛れも無く自分自身だということだ。
傍目にはさほど変化がないように映る私かもしれないが、その経験の濃さで表せば10年前の自分とは別物だと思う。
受け身で楽な選択をし続けていた10年間と、痛みを伴うが成長を見込める選択をするよう心がけた4年間では、その成長の「度合い」に大きな隔たりがあったからだ。
人の目をみて話せるようになった。
自分の意見を言葉にして伝えられるようになった。
用事があればすぐに電話をかけられるようになった。
事前準備の重要さを認識するようになった。
個性的な人物と積極的に関わることで人を見る目が養われた。
これら上記のことが一つでも苦でなくなれば色々と捗るだろう。
苦手意識の克服により自信をもてるようになるからだ。
よく人が言う「お前が思うほど誰もお前のことを気にしていない」という定型句の本当の意味合いがわかるようになってくる。
一人で戦う時間の必要性を否定するつもりはないが、
他者を排斥し過ぎる時間が長いと、相当な意識改革の為の痛みに耐えなければいけないということを知っておいて欲しいと思う。
私はそれなりに空気も読める人間だと思うし、まあ頭も人並みだろう。人の気持ちになって考えるといういわゆる感情指数は高めだと思うが、知能指数は人並み以下だと思うこともある。
自分には元来の「世渡り力」みたいなものがあったのかもしれない、と思うこともあるがみながそうではない。
今を生きることの大切さを考えながら生活してみて欲しい。