自分の性格
性格を変える為に生きてきたつもりだった。
ここ何年かはその意識を持って生活していた。
脳科学系の書籍を沢山読んできたし、
なになに療法的なものも実践してきた。
でもそう簡単に変えられるものじゃないと思う。
三つ子の魂百までという言葉が思い出されて辛くなる。
ある環境に身をおく、ということ。
様々なイレギュラーに対して自分の根本の部分が反応する。
「卑屈」「意地」「プライド」みたいなものが大いに邪魔をして、
結局は環境に対して新しい自分を染み渡らせることに失敗する。
失敗すると回復が困難になる。
信頼を失うのは一瞬だが、
信頼を獲得するには長い時間がかかる、という言葉が思い出される。
遺伝子に組み込まれ、
ひとりよがりの長いひきこもり生活の結末として、
五体に刻み込まれた反自然な反応というものはけしようがなかった。
何が辛いかというと、
自分でこの悩みを消化できる人間ではなく、
誰かに聞いてもらうことで少しは楽になるタイプの人間だということだろう。
この度を超えた気持の弱さというのはどうしたらいいものだろうか。