アラサー脱ヒキ日記

メンタル薄弱日記。嫌いな社会化を目指す。

お金というもの

「お金」をどう捉えている人が多いだろうか?

私は常日頃お金持ちになりたい、お金持ちだったならば等と考えている。

 

実際に億のキャッシュを持ち、不動産収入で悠々自適に生活している人を知っている。彼は幸福であるようには見えないが、将来の不安や余裕の無さみたいなものとはやはり無縁の生活をしている。

 

巷ではお金にどう向き合う人がいるのだろうかと思い、書店を覗いてみた。

ランキングコーナーとか新刊コーナーにそれっぽいのが結構並んでる。

いつの時代もお金にまつわる書籍というのは人気が有るのだなと思った。

 

パラパラと読んだのは以下の本達

「億男」

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」

「金持ち父さん、貧乏父さん」

「株は再び急騰、国債は暴落へ」

 

「億男」は俗な私でもスッと軽く読める内容の本だったように思うが、他の本は「投資」という概念を持つ人々を前提に書かれているように思った。

私の知り合いに楽して金を儲けたいと考える人達が一定数いる。私だって楽してお金を儲けられたら仕事なんて辞めてやる!って思うに違いない。

 

でも...そういう人たちの金儲けの道程とその一つの結末をみているとそううまい話はないのだなとつくづく思うのである。生まれつきお金持ちという人や、親がすごかった人などは苦労せずにそれなりの金を持っているが、自分で、となると簡単ではないのだ。

 

書店にならんでいたお金の本は「投資」でお金を「賢く」増やす、といったような内容のものだった。その為にお金とはなんぞやと問いかけ、賢い投資とはどういうものか、といった事をアプローチするものだ。

 

ある程度の経済、投資の知識がある人間ではなければ読んでも仕方がないものもあるし、「金持ち父さん、貧乏父さん」のように小説感覚で読めるお金の本もある。この本は一部で絶賛されているようだが、その理由がわかった気がした。

ただ当時9歳だったという著者の視点で語られる割には主人公が賢すぎるし、そんなに具体的にセリフを覚えているものだろうか、などと考えて読んでいたら何か冷めた視点になってしまった。

 

とはいえ、お金がお金を生む「仕組み」を作ったものがいわゆる勝ち組になるという考え方は間違っていないだろうし、お金を稼ぐ事だけを目的にした労働が視野を狭くする、などという考え方も真実の一面を映し出しているように思える。

 

それはそうなのだが、そういったスマートな視点に立てる人間が、果たしてこういったお金の本にどれだけ真剣に向き合うだろうか、とも思う。

結局は商売だし、本を売る側は読者や現在のある特定のユーザのニーズに反応するものを意図して書いているに過ぎない。

「投資」を説明する本であれば投資信託の商品を紹介するだろうし、そういった安易な紹介本が廃れてきたら少し面白おかしくかつ実践的な少し濃い内容の本を執筆して儲けようとする。

 

しかし安易に儲けられる、と捉えがちな人たちはいつまで経っても「その本を読めば儲けられるかもしれない」といった思考から抜け出せないのではないだろうかと不安になる。

私個人の考えとしては銀行の営業マンなどから適当に話を聞いたりする方が、こういった本を繰り返し読むより現実のお金の流れを理解できると思う。

お金をどう運用するかということは、我々個人だけでなく銀行や大手企業でも同様の問題なのだから、その点でプロ意識を持ってリアルに活動している人たちから情報収集するほうが良い。

 

そして数十万程度の遊び資金で実際に株を買ったり投信を買ったりしてみることだ。

自分の金がかかっていれば真剣にニュースをみるようになり、そのうち何となくぼんやりとだが、経済や人間心理で上がる下がるということがどういうことなのかがわかってくる。

 

私が思うに「投資」とは、ある程度のまとまったお金と儲けに執着し過ぎない冷静さがある人であれば、案外簡単に「それなり」の生活を送れる程度には稼げるもの、と捉えている。